第25回岐阜市スポーツ・レクリエーション祭
高橋尚子ロード インラインスケート長良川ロードレース大会

日程：2004年５月30日（日）
場所：岐阜　長良川公園

プログラム表紙

腰に布を巻きつけて踊っているダンサーではありません。

思い起こせば１年前。僕が初めて参加したインラインスケートのイベントが、この「高橋尚子ロード大会」でした。そのときのレポートはこちらにありますが、当時はまだぶくぶくに太っていて、スケートもほとんどよちよち歩き状態。Ｔストップすらできなかったんだよなあ。あれから１年。果たして僕のインラインの腕前（脚前？）は、どのくらい上がっているんでありましょーか？
　掲示板をチェックされてる方はご存知だと思いますが、スキーシーズンも終わりに近づいた３月29日から約２ヵ月間──この大会のために一生懸命練習してきました。途中、仕事が忙しくなりすぎてサボった時期もありましたけど、直前の２週間は長良川公園に通い詰め、皆さんからの指導を受けて必死で頑張ったんです。
　昨年は７位だったので、今年はひそかに６位以内をと企んでいたんですが、みんなの練習風景を見て愕然。うわあ、１年前とは明らかにレベルが違ってるよ。これじゃあ６位どころか最下位にもなりかねない。うーーん、どうする？　どうする？　ドキドキドキドキ。
　焦っている間にも、時間は無情に過ぎ去り、気がつけば大会前日。天気予報を見ると、明日の降水確率は70パーセント。停滞前線が上空に居座り、天気が崩れるのはほぼ確実。こりゃ雨で中止だな。明日はゆっくり休もう。そう思っていたんですが、翌朝目を覚ますと、

思いっきり晴れてるぢゃん。

　うわあ。晴れるなんて、全然予想してなかったよお。すっかり休息モードになっていた身体に鞭打ち、大会会場へと向かう私でありました。

実は前日まで、山形県の月山スキー場 に出かけておりました。日本一遅くまで滑ることができるスキーヤー＆スノーボーダーの聖地。自分へのお土産として買った「月山Ｔシャツ」を着て、みんなの前に顔を出す。インラインスケーターには、スキーやスノボファンも多いので、きっと誰もが羨ましがるはず。

ぢゃぢゃん！

「ををををををっ！」
　みんな、僕のＴシャツを見て、期待どおりの反応を示す。
「くろけんさん……そのＴシャツ……」
　ふふふ。どーだ。月山に行ってきたんだぞ。すげーだろ。

「乳首が透けて見えてますよ」

　……え゛？
　1000円の商品だったもんなあ。恥ずかしいから、あとでニプレス貼っとこうっと（よけい恥ずかしいです）。

　空は晴れてはいるものの、天気予報によるといつ雨が降り出してもおかしくない状態だったので、予定を早めてスタート。あっという間に、僕の出場するレースとなってしまいました。
　オープン男子10キロ。去年より2.5キロ増えてます。長良川カップの４キロでもヘロヘロだったんですけど、ホントに完走することができるんでしょーか？
　

スタート直前。レーシングスーツに着替えて、気合いは充分！

しかし、股間のもっこりがかなり恥ずかしい。

　そして、いよいよスタート。総勢21名。果たして、結果はどうなる？

スタート時の混乱に巻き込まれる（技術があんまり伴ってないので、誰かに押されたらすぐにコケてしまう）のを避けるため、左端からスタート。なんとか７位の位置をキープする。

　

　最初は比較的スローペースで進んでいたのだが、１キロを過ぎたあたりで、前から５番目のポジションにいたＳさんが前に飛び出した。それを追いかけて周りのペースも早まる。僕の前を走っていた選手が転倒し、６位に繰り上がるが、しかし上位４人にはまったく追いつけない。当たり前です。レベルが違いすぎます。ここでがむしゃらに追いかけても体力を消耗するだけ。しかし、一刻も早く誰かの後ろにくっつかなければ10キロを走り続けることなど到底不可能。なんとか５位の選手に追いつこうと走るが、しかしなかなか追いつけない。
　２キロを超えたあたりで、一人にあっさりと抜かれてしまう。

宿敵・とみーじゃないかっ！

　「長良川公園に出没する人リスト」の自己紹介欄に、「くろけんさんに負けないよう頑張ります」とのメッセージを書き残した人物である。闇練のときにも何度か一緒に滑ったが、昨年とは違い、ひじょーに安定した滑りを見せていた。不安定な僕のほうが先にバテてしまうので、いつもラストの上り坂で抜かれてしまう。
　ラストスパートで彼に勝つことはまず不可能。となると、できるだけ早い段階で前へ出ておかなくては──と計画していたんだけど、簡単に抜かれちゃったぢゃん(T_T)

　こうなったら体力の続く限り、くっついていかなければ。とみー選手の後ろにぴったりとへばりついて走り続ける僕。やっぱり、人の後ろを走ると楽チンです。次第に体力回復。逆に、ずっと前を走り続けているとみーはかなり疲れてきてた様子。２周（５キロ）走り終えたところで、「もしかしたらチャンスかもしれない」と前に出る。彼が後ろにくっついてくるようなら、もう一度スピードをゆるめて先に行かそうかとも考えていたんだけど、どうやらあとをついてくる気配もないし。

　よっしゃ！　これなら勝てるかもしれない！

　上位４人はすでに遥か彼方。そこから遅れて５位の選手が一人。なんとか追いつかなくてはと頑張るものの、しかし距離はまったく縮まらない。一気に体力が落ちていく……。せめて６位を死守したいが、３周目（7.5キロ）を走り終えたところですでに体力は限界。思うように身体が動かない……。
　後ろを振り返ると、３人ほどの集団がこちらに迫ってきている。うわああああ。抜かれてたまるかああああ。 　しかし、もうフラフラ。最後の折り返しでは脚がもつれて転倒しそうになっちゃいました。危ない、危ない。
　残り１キロ。背後に迫る音は徐々に大きくなってくる。うがあああああ。負けるものかあああ。最後の上り坂。これさえクリアすれば……。
　だが、ここで一気に抜かされちゃいました(T_T)。ああ、とみーだ。ううううう……追いつけない……やられたあ。
　続いて２人の選手に抜かされ（ぐわあああああ、宮っちにまであっさり抜かれてしまったのはかなりショックでした(T_T)）、一気に９位へと転落。
　しかしゴール手前でＮさんが転倒したため、棚ぼたで８位に上昇。よっしゃあ。残り10メートル……あと５メートル……あと３メートル……

そこで激しく転倒。

　あと少しでゴールだと気を抜いたのがいけなかったのか、お尻で思いっきりスライディング。ううううう……。みんなの前で恥ずかしい……。必死で手を伸ばすが、もうちょっとのところでゴールラインには届かない。このままではせっかく抜いたＮさんに、また抜かされてしまう。眼鏡を探す横山やすしのようにあわあわと立ち上がり、よたよたと歩いて、なんとかゴールイン。しかし今度は止まることができず、そのまま前のめりで転倒。

すっかり疲れ果ててます

　結果は22分47秒で第８位。

　タイム的にはまあ満足なんだけど、ラストで一気に抜かされちゃったのが悔しいなあ。とみーにも惨敗。さらに、トップの４人とは２分以上の差。僕もいつか、彼らと対等に走れる日がやって来るのでしょーか？

おや？

あれ？

ぐわあああ。レーシングスーツがボロボロだあっ！

よく見ると、なんだかものすごく卑猥だし

ついでに、それっぽいポーズも撮ってみました（馬鹿）。

転倒直後はそれほどでもなかったんだけど、時間が過ぎると次第にズキズキズキズキとお尻が痛くなってきて、うううううう……。トイレで患部を洗い（その姿がまた情けない）、薬を塗ってもらいました。

消毒液がしみて、悶えてます。
撮影はミワタカさんのお友達。
こんなものをわざわざ撮ってくださって、ひじょーに恐縮です。

どの試合も、めちゃくちゃ迫力ありました。とくに手に汗握ったのは、以下の３レース。
　オープン女子はあいねぇといづみ嬢のラストスパートに興奮。エキスパートシニアは誰が勝つかまったくわからない接戦（最後はＮＩＫＥさんがぶっちぎってましたけど）。エキスパートは１周ごとに先頭集団の数が減っていく──まさにサバイバルゲームでした。みんな、すごいよなあ。僕もいつか、こんな人たちと戦えるようになるんでしょーか？　もっともっと練習して、少しでもみんなに近づきたいと思います。よーし、早速明日から猛練習だあっ！

　

後日談。
　すりむいたお尻の怪我はたいしたことなかったんだけど、その日の夜、お風呂に入ってお尻を洗っていたら……あれれえ？　肛門がなんだかおかしいぞ。ちょっと触っただけでメチャクチャ痛いし……。

思いっきり晴れてる腫れてるぢゃん。

　翌日病院に行ったら、「痔核（俗にいうイボ痔）です」と診断されました（涙）。
　もともとイボ痔になりやすい体質なんですが（クリスマス・イヴに痔が飛び出し、当時つき合っていた女性との約束をキャンセルして病院に駆け込んだ哀しい過去あり）、転倒のショックでまたまた飛び出しちゃったみたいです（涙）。
　うーーん、痔が引っ込むまで練習は無理みたい……。

この大会のリザルトはこちら 。
　なお、このページに掲載した写真は、がくちゃんとミワタカさんから提供していただきました。どうもありがとうございます。

（文　くろけん）

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